バジリスク~桜花忍法帖~

作品情報:慶長の世に起きたる三代将軍世継ぎ争いは、甲賀、伊賀の忍法殺戮合戦へと飛び火、それは凄惨を極めた。散り行く花弁たちの中にあり、愛に生きようとした男と女もまた、儚くも美しく散った――が、しかし。伝え聞くところ、服部半蔵が継子・響八郎の手によって、つかの間か、永劫か――二枚の花弁は生を与えられ、忘れ形見をまた2つ、残したという。甲賀八郎、伊賀響。それぞれに父、母に良く似た眼を持って生まれた宿命の子供たち。
時は寛永、太平の世。忍びはもはや無用の長物、行く末は陰り行くのみ。“血”と“力”によってなんとかその礎を磐石なものにせんと、甲賀、伊賀の者達は八郎、響にあることを望んだ。
“契り”――実の兄妹にして、二人は契りを結ぶ宿命を背負わされていた。
宿命に翻弄され、迷い生きる八郎と、己の深き真情に従い、愛に生きる響。二人が織り成す生の先には、未知なる現象“桜花”が生まれ、其処に乱世の影がにじり寄る…

原作は山田正紀の小説「桜花忍法帖 バジリスク新章」全2巻。この作品は、山田風太郎の小説「甲賀忍法帖」と、同作をもとに描かれたせがわまさきのマンガ「バジリスク~甲賀忍法帖~」を原案として、「甲賀忍法帖」の10年後を舞台にしている。シヒラ竜也によるマンガが「週刊ヤングマガジン」で連載されており、既刊1巻。「バジリスク~甲賀忍法帖~」は2005年にアニメ化(監督:木崎文智)されている。監督は「今日からマ王!」シリーズや「グラスリップ」「シムーン」の西村純二。シリーズ構成は「ザ・サード~蒼い瞳の少女~」「イノセント・ヴィーナス」「サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIER」の大西信介。OP・EDは前作と同様、陰陽座と水樹奈々が担当する。

OFFICIAL HP_ http://basilisk-ouka.jp/

STORY

#01「桜花、咲きにけり」

時は寛永、太平の世。“慈尊院村”で腕を磨く忍び達の中に交じる、異彩を放つ少年と少女。甲賀八郎、伊賀響――実の兄妹にして契りを結ぶことを宿命づけられた若き棟梁達――響はその事実を受け入れているようだが、八郎は…。

#02「五宝連、推参す」

賊に襲われた徳川忠長は精鋭“甲賀五宝連”に救われる。が、そこに棟梁である八郎の姿はない。八郎は村を密かに出て行こうとしていた。八郎と響の、お互いの瞳術が交錯することで生じた“何か”が再び発現するのを恐れて…。

#03「甲賀、散るべし」

突如現れた“成尋衆”なる者達の一人、孔雀啄。その人智を超えた絶技に蹂躙されていく甲賀五宝連の面々。最後に残された老獪なる甲賀忍者、七斗鯨飲は一計を案じ、死中に活路を見出さんとする。

#04「成尋衆、顕現す」

精鋭“伊賀五花撰”の面々までもが、成尋衆によって軽々と葬られていく。忠長のもとには首魁“成尋”が現れ、時空を超越した“金剛楼閣”なる空間へと忠長をいざなう。そこで忠長は、家光と過ごした幼き日の記憶を見せられ…。

#05「桜花、狂奔す」

村を襲撃する成尋衆。二人の“血”を守るため、八郎と響をかくまいつつ応戦する若き忍び達だが、歯が立つはずもなく…。危機に駆けつけた八郎と響、二人の感情が高ぶったとき、それは起こってしまう――“桜花”が――

#06「凶雲、胎動す」

画像・テキストの出典:「バジリスク~桜花忍法帖~」公式ホームページ / Wikipedia